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このサイトでは、彩嶺さんちの家族の会話を通じて、自然エネルギーのことを学びます。

NPO法人 埼玉自然エネルギー協会

Saitama Natural Energy Association

よくわかる電力自由化のお話し

電力自由化の疑問

彩根さんちの家族

翌日、電気の検針があったあと、昨日のお話の続きです。電力自由化について、さらにいろいろな疑問に答えます。

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さっき、電力会社の検針があったんだけど、たしか自由化後の最初の検針のときは、検針票と一緒に新しい電気料金プランのチラシが入っていたわよ。
へえ。どうだった。
 
たしか残しておいたから、持ってくる。昨日お父さんが話したように、これまでの料金プランは希望によりそのまま継続されるって書いてあるわ。でも、新しいプランにすると、ポイントがつくなどのサービスがあるようね。
そうだね。電力会社もこれまでの独占はなくなるので、顧客をつなぎとめるために、必死だね。
ここに書いてあるスマートメーターって何?今ついているメーターと違うの?
 
そう、今ついているのは円盤がくるくる回っているよね。いわばアナログなんだ。だから、検針員が月1回やってきて、数値を読んで使用量と料金を検針票に記録しているんだ。スマートメーターは、使用量をデジタルで記録して、しかもそのデータを電力会社に一定時間ごとに送ることができるんだ。文字通り賢いメーターというわけだ。
へえ。メーターも賢くなるんだね。でもメーターが使った電気量を直接電力会社に送ることになると、検針は必要ないわね。
そうだね。いらなくなるね。
 
そうすると、検針する人は職を失うことになるのね。気の毒に。でも、うちはまだ前のままだから当面検針の人がくるのね。
そうだね。新しい会社に変更したらすぐにスマートメーターが取り付けられると思うけど。
ところで、スマートメーターって誰が交換するの?今の電力会社?それとも新しい会社?
スマートメーターは送配電会社の責任で設置することになっているんだ。だから、たとえば、関東地方なら東京電力の送配電部門を担当する東京電力パワーグリッド鰍ェ取り替えるんだ。順次、現在のメーターをスマートメーターに取り換えることになっているから、うちの場合もいずれ近いうちにスマートメーターに交換されるんじゃないかな。
そうなんだ。その時、お金はいるの?
 
それはいらないと思うよ。もっともその費用は電気料金に含まれて消費者の負担になるけど。
ふーん。あっそうだ。忘れていた。晩ごはんのおかずを買ってくる。
 
わかった。いってらっしゃい。
 

―― 小休止 ――

ただいま。
 
おかえり。ちょっと遅かったね。
 
ごめんなさい。買い物していたら、近所の人と会ったのよ。いろいろ話していたら、電力自由化の話になったの。
その人から電力自由化って何なの、どうすればいいのとか聞かれたので、お父さんから聞いた話をしたんだけど、それ以外にわからないこともたくさんあるの。
たとえば?
 
たとえば、
@新しい電力会社と契約したら電線を新しくひく必要があるのか
A会社を変えたらスマートメーターも変えるのか
B契約した会社が倒産したら、電気が止められるのか
C早く契約した方がいいのか
などなど。
なるほど、その辺のことを知らない人を狙って詐欺行為を行う不届き者がいるらしいから注意しなくてはいけないね。
そうなの。実際に詐欺で被害にあった人がいるってテレビで言っていたわ。
 
お母さんも知っているように、電気はみんな同じだから、どの会社と契約しても、今ある電線で送られてくるんだ。だから新しく電柱を建てたり、電線をひいたりする必要はない。もし、あったとしてもそれは送配電会社が行うことで、我々には関係ないことになる。
スマートメーターは、送配電会社がつけてくれるのなら、もし、途中で会社を変えることになってもそのメーターを変える必要はないよね?
うん、そうだよ。スマートメーターは送配電会社の所有物で、小売電力会社はそれを借りているという形だね。小売電力会社はそのスマートメーターから送られてくるデータに基づいて料金請求するんだ。だから、別の小売電力会社と契約したら、スマートメーターからのデータが新しい会社に送られるということになる。
そうか。それならメーターの交換は必要ないわけね。
 
うん、だけどスマートメーターは今のメーターと同様10年毎に交換されることになっている。もちろん、その時も無料で交換してくれるよ。
そうなんだ。
 
ところで、会社を変えるときは注意しないといけないことがある。
それはなーに?
 
会社によっては契約をたとえば2年縛りにしていて、途中で解約すると違約金をとることがあるみたいだよ。
携帯電話と同じね。会社が倒産したらどうなるの?
 
これまでの電力会社は地域独占だったし、電気という生活必需品を扱っていたから倒産など起こらないように利益を保証する仕組みが出来ていたんだ。つまり、かかった経費に一定の利益を上乗せして電気料金を決めていたんだ(総括原価方式)。また、東京電力が福島の原発事故で倒産状況に陥ったとき、国は潰さないよう財政支援を行っている。事実上の国有企業といえる。でも、これからはそうはいかないかもしれないよ。
潰れる可能性があるっていうこと?
 
そう、たとえば、安い電気料金で事業を始めても、採算がとれなくなったり、電気を調達ができなかったりすると倒産あるいは、この事業から撤退ということもありうる。
そうなったら?
 
そうなったら、その会社との契約は解消することになり、別の会社と契約しなくてはならない。でも、新しい契約を結ぶまで電気が止められるということは絶対にない。我々の今の生活では、電気がなくては困るから、そういうことがないようにちゃんと対策がとられているよ。→物知り博士のQ&A
そうか、それなら安心ね。でも、そうなったらいろいろ面倒だから、会社選びは慎重に行うに越したことはないわね。いっそ、このまま放っておいた方が楽かも。
そういう人もいると思うよ。でも、そうでない人もいる。原子力で作った電気は使わない、自然エネルギーで作った電気を使いたいなど。それこそが自由化だよ。
わかった。電気代が下がれば、家計は助かるけど、ほんとうに下がるのか、自分が望む方法で発電された電気なのかなど、慎重に選ぶ必要があるということね。今度会ったら、話しておく。そろそろ、晩ごはんの準備をしなくては。
子供たちは?
 
今日は、子供たちは部活で遅いって言ってた。
 
そう。
 

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