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このサイトでは、彩嶺さんちの家族の会話を通じて、自然エネルギーのことを学びます。

NPO法人 埼玉自然エネルギー協会

Saitama Natural Energy Association

よくわかる電力自由化のお話し

新電力の仕組み

彩根さんちの家族

電力自由化で、いろいろな業種の会社が発電や電気小売り業者として名乗りを挙げています。発電所を持たないくてもなぜ電気を小売りできるのでしょうか。

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電力自由化で、すでに383社(2017年2月28日現在)が小売電気事業者として名乗りをあげているということだけど、たとえばどんな会社があるのかしら?
そうだね、例えば石油会社とか、都市ガス会社とか。あるいは、太陽光発電など自然エネルギーによる発電を売り物にしている会社もあるよ。こういう会社は、石油や天然ガスあるいは太陽光を使った発電所を持っていて電気を小売りすることが可能だけど、発電所も持っていなくてもともと電気とは縁がない会社も多数含まれているよ。たとえば、携帯電話会社など。
携帯電話会社がどうして電気を売るの?発電所を作るの?
 
いや、今から発電所を作っていたのでは間に合わないし、採算が取れないよ。
 
じゃあ、どうするの?
 
うん、その辺の仕組みは僕も詳しく知らないんだ。物知り博士に聞いてみよう。→物知り博士のQ&A

― 休憩 ―

物知り博士の説明はよくわかったかい?
 
そうね。完全とはいえないけど。要するに、発電所を持っている会社から電気を買ってきて、それを携帯電話代とセットにして売ることで、本業である携帯電話のシェアを確保あるいは拡大しようということなのね。
そういうことだね。この場合、もし、発電方法にこだわるなら、その会社がどこから電気を仕入れているのかを調べることが必要だね。
そうか。購入先の会社が原発を持っていたら、結局原発の電気を使うことになるものね。
その通り。
 
でも、それって私たちにわかるの?
 
実はそこが問題なんだ。
 
というと?
 
わかる場合もわからない場合もあるっていうこと。
 
なに、それ?
 
電源構成、つまりどういう方法で発電した電気をどれくらいの割合で供給しているかを消費者に知らせることは、義務化されずに、事業者の意思に任せられているんだ。
なるほど、それでわかる場合もわからない場合もあるっていうことね。
 
その通り。自然エネルギーで発電した電気だけを供給する会社は、そのことを強調したいから開示するだろうけど、原発の電気を使っていたり、いろいろな電気を使っていたりして面倒な場合は、開示しないかもしれない。
そういうことは国で決めているの?
 
そうだね。経産省はさらに、固定価格買取制度(FIT)の適用を受けている電力を購入した場合、自然エネルギー電力だと宣伝してはいけない、CO2係数もゼロではなく、全電力平均を使うようにというルールを決めているということだよ。
CO2係数ってなーに?
 
電気を作る時にどれくらいのCO2を排出したかを示す数値だよ。つまり、発電で実際に排出されたCO2の量を販売した電力量で割った値で、kg-CO2/kWhで表わされるんだ。
ふーん。自然エネルギーで発電する場合は、CO2を排出しないんでしょう?
 
だからCO2係数はゼロなんだ。ちなみに、石油は約0.66、石炭は0.8、天然ガスは0.43くらいと言われている。 電力会社は新電力も含めて、毎年CO2係数を国に報告する義務がある。その平均が全電力平均ということだ。
さっき、固定価格買取制度(FIT)の適用を受けている電力を購入した場合、自然エネルギー電力だと宣伝してはいけないって話があったじゃない。これは?
自然エネルギーで発電した電気は、さっきもいったようにCO2係数はゼロだよね。新電力会社の中にはそれを宣伝文句にして販売したいところもある。
いいことよね。魅力的だわ。どうしていけないの?
 
電気料金の使用量のお知らせの中に、再エネ発電賦課金という項目があるのを見たことはあるだろう?
あるわ。電力会社が高く買っている分を私たち消費者が負担しているんでしょ。
 
まさにそれが理由なんだ。
 
えっ。どういうこと?
 
つまり、再エネ発電すなわち自然エネルギーで発電した電気の環境価値は、買い取った電力事業者ではなく賦課金として買取差額を負担している我々一般消費者のものだということだよ。
ふーん、わかったようなわからないような話ね。
ところで、環境価値って?うーん、いろいろ新しい言葉が出てきて頭がこんがらがってしまうわ。
あはは。環境価値というのは、環境に優しい自然エネルギーで作った電力には、電気そのものの価値に加えて、環境的にも価値があるという考え方だよ。
それは、CO2を排出しないということ?
 
そのとおり。
 
自由化といってもいろいろ制約があるのね。
 
そうだね。その意味では、今回の自由化は、完全自由化とはいえないかもしれないね。
いずれにしろ会社を選ぶときは、そういうところも調べなくてはいけないということね。
うん。
 
できれば、自然エネルギーを100%とはいかなくても、できるだけ大きい割合で供給してくれる会社を選びたいわ。
そうだね。でも、事業者はたくさんあるけど、環境を考え自然エネルギーによる電気を供給できる会社は今のところ少なそうだよ。
それは残念ね。
 
自然エネルギーと自由化については明日にしよう。
 
わかった。
 

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